「きもの」と日本の心
Date:2010年10月
きものは日本の生活の一部として存在しています。
帯で腰回りを締め、姿勢が正しくなり、背筋が伸び、体も健康に保つ事もでき、袖が長く歩幅を制限され、歩き方や立ち居振る舞いが美しくなります。
きものに合わせた日本独自の礼儀作法が生まれ、日本人の生活様式に組み込まれてきました。長い歴史の中で育まれた「きもの文化」は本当に日本の誇り/宝です。
大いに、きものと親しみましょう。
【担当:守谷豊知】
きものの"紋”
Date:2010年9月
きものの男子礼装、黒留袖、喪服は染め抜き5つ紋と決まりがあります。紋付きものは格が高くなり、冠婚葬祭や式典に着用するきものに紋が入っているのはそのためです。
「染め抜き紋」以外に「縫紋」等の技法がある、紋のデザインによって、お洒落としてきものを楽しむ事ができます。
用途に応じて、様々な紋付きのきものを楽しんでは、いかがでしょうか。
【担当:高橋豊由香】
お餅と兎と名月
Date:2010年8月
月に兎ー。
この伝説は中国から伝わってきたといわれています。
中国の伝説では、月で兎は不老不死の薬を作っているそうっですが、日本に伝わると、兎がついているのは豊餅の象徴としてのお餅へと変化しました。
お餅をつく兎は、和の装いで杵兎の図柄となり、現在においても大事にされています。杵兎を装い、満月を愛でながら日頃の豊かさに感謝する・・・そんな中秋の名月もいいかもしれません。
【担当:田中豊桜】
風情豊かな夏の着物
Date:2010年7月
うっとしい梅雨が明ければ、暑い夏の本番到来。
夏の着物姿はとても涼しげに、そしてお洒落に映ります。透ける生地は、清涼感を感じさせ、見る人にも心地よいですよね。また、麻などはシャリ感があって着る人にとってもさっぱりした肌触りで気持ちのよいものです。
そんな夏の着物姿には、日傘がよく似合います。
すすき模様の夏着物に日傘を差すなんて、風情がありますよね。
【担当:鈴木豊賀】
初夏は単衣のきもの
Date:2010年5月
6月は衣替えの季節です。
春から夏へかけてのこの季節には、単衣(ひとえ)の着物をきます。単衣とは、透けない生地で裏地をつけずに仕立てた着物のことです。
重い袷(あわせ)の着物から軽やかな単衣に替わると、夏が近づいたなと感じられます。
単衣を着る期間はひと月程と短いですが、小刻みに季節が進んで行く時期でもあり、色や素材や小物に気を配り、きものを楽しみたいものです。
【担当:井上豊悠糸】