"日本美"を学ぶ、〜着物のまめ知識〜 (上半期)

5/5は端午の節句

Date:2010年4月

5月といえば端午の節句ですね。男の子のお祝いとしてのぼりなど飾りますが、誕生を神に告げ、守護を願う目印だそうです。のぼりも、きものと同様に染め物なので、伝統的な手描きから大量生産型のものまで様々あるとのこと。七五三だけでなく、子供の健やかな成長を願い、一家揃ってきものを着てお祝いしてみてはいかがでしょうか。きっといつまでも心に残る思い出となるでしょう。
【担当:喜多豊泉佳】

卒業式、入学式の着物

Date:2010年3月

明治時代、女学校が開校され、女子が裾ばきを気にしせず活動出来るよう、宮中の女官がはいていた袴を元に女袴が考案されました。当時は女子学生や教師などの職業婦人が制服の様に着用。その後洋装の時代となりましたが、その名残で現在も卒業式に袴をきるようです。3月は可愛らしい袴姿をよく見かけます。桜咲く季節、入学式には訪問着や紋付色無地など和服を着てみてはいかがでしょう。
【担当:藤井豊翠玉】

桃の節句〜ひなまつり

Date:2010年2月

3月3日は女の子の節句。
女の子幸せに、大きくる事を願うお祭りです。
昔、貴族が人形に身の穢れを移して川や海に流した流し雛が始まりで、やがて人形が貴族女子の間で雛遊びとなり、雛人形が華やかになるにつれて、飾られるようになりました。元々人の身代わりに厄を託されるのが人形の役目。そこから「雛祭りの後すぐに片付けないと晩婚になる」と言われるようになったようです。
【担当:瀬戸豊月華】

「着物の装い」の知恵

Date:2010年1月

もうすぐ2月(如月)。
如月は『衣更着』とも書きます。最も寒い2月。古来、人々は着物を重ねて着る事で寒さを凌いでいました。日本人は着る物に対して常に『美』や『品格』を意識していました。その中で最も有名なものが十二単です。襟・袖口・裾に重ねた着物の色合いで美を、種類や枚数で品格を表現しました。寒くなる季節、美と品格の織り成す着物文化に触れてみてはいかがでしょうか。
【担当:守谷豊知】

成人式に振袖を着る訳

Date:2009年12月

成人式は、心身共に立派に成長した頃を氏神様に感謝すると共に、新しい人生の幸せを祈願し、家族全員に祝福するものです。

江戸時代初期、振袖は未婚女性の正装で、様々な晴れの場で着るようになりました。このような風習から、成人式当日は身を清め、親が娘の成人に際しての心構えを論し、励ます意味を込めて着せてあげるようになったのです。親から子へ、子から孫へ受け継がれている振袖もあるようですよ。

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